2005 年
7 月
10 日
カテゴリ:活動報告
制度は後から付いて来る
〜惣万佳代子さん講演会〜
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昨日、江東区で開かれた講演会へ行ってきました。 惣万佳代子さんは富山で「小規模多機能の施設」を12年前から運営している方です。
元日赤病院の看護婦さんだった惣万さんは同僚と3人で、高齢者から子どもから障害者から、誰でもが集える場所を作ろう、と始めたのが「このゆびとーまれ」です。
当時は介護保険もまだ始まる前でしたが、それでも高齢者は高齢者だけ、障害児は障害児だけ、というような縦割り行政は根強く、補助金の対象にはならないばかりか、「法律違反」ですらあったといいます。 「玄関を別々に作れ」などという理不尽なことを言われながらも活動を続けるうちに、富山市で「特区」が認められ、他にも多くの同様の施設ができてきたとのことです。そして、夜の預かりである、ショートステイは制度化されどこの市区町村でも夜に関しては同様に事業ができるようになったそうです。
これが惣万さんの言う「ニーズがあって活動をしていると、そのあとから特区や制度がついてくる」ということです。そして、惣万さんは日赤時代の理念「明日困る人100人を救うよりも、今、困っている目の前の1人を救う」という思いで毎日を過ごしているそうです。明日困る100人の人は行政が救うべきだ、というのが彼女の意見ですが、全くそのとおりだと思います。
施設の様子などのビデオを見せていただきましたが、子どもと接しているときの豊かな表情からは、とても痴呆の進んだ高齢者とは思えないほどでした。子どもにご飯を食べさせていたり、病気が進んで起きられないほどなのに、子どもに靴下をはかせていたりする映像を見て、子どもの力を大きさを改めて知り、感動しました。
最近になって厚生労働省から「小規模多機能の施設」設置の推進が出されてきましたが、惣万さんの事業はまさに時代を10年以上前から先取りしていたことになります。 高齢化が進み、これからは病院で亡くなることが不可能な時代になると言われていますが、自宅で亡くなることも難しいでしょう。ターミナル期までの介護が可能なこのような施設が身近にあると、本当に安心ですし、地域に必要なものを地域で賄っていくという市民活動の原点のようなものについても考えることの多い講演会でした。
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