これからの公共のあり方とは 豊島区議会議員 水谷 泉
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2004 年 7 月 1 日    
これからの公共のあり方とは
〜ずいぶん難しそうに聞こえますが〜
 昨日は横浜市のいくつかの場所を訪ねました。かなり長時間にわたる視察だったため何回かに分けてのご報告になります。

 最近はどこの自治体でも「市民(区民)との協働」という言葉が大流行ですが、市長が変わって以来非常に先進的との評判の横浜市の現場を実際に見てきた、という一日でした。また「市民発の力であるNPO団体同士の連携・協力はどうしたらうまくいくのか」というようなことを聞いてみたかったのでした。

 みなとみらい21の横浜ワールドポータースの6Fにある「NPOスクウェア」というのは、ひとつのテナント部分に10以上のNPO法人、企業組合、等がパーティションで区切られた小さなスペースに「入居」し、活動の拠点にしているところです。ここの管理運営は「アリスセンター」というNPO法人が担っているのかと思ったらそうではなく、個々の事務所の契約は個別に大家さんであるワールドインポートマートと交わしているそうです。

 ここに集って入居している団体はどんなメリットがあるのか、アリスセンターのスタッフの方に尋ねてみました。私は家賃が一坪当たり1万2千円程度、というのが格安なのかと思っていたのですが、横浜のあの辺だとその価格は相場だそうで、値段的なメリットではなく、みなとみらいという知名度とワールドポータースのビル全体がバリアフリーに設計されている「ハートビル」ということで障がいをもつ人たちにも非常に便利、ということがあるそうです。確かに店舗部分でも車椅子の人を多くみかけました。
 
 民設民営のここの場所は「NPO同士の連携はとくにない」と言いながらも共用スペースの会議コーナーのパーティションを県内の間伐材を使い、入居している設計工房の設計で完成させる、という協働(最近これまた流行のコラボレーションですね)の実践がみられました。
 アリスセンターは「中間支援型」NPOといって、人と人(団体)をつなぐコーディネーター的な業務をしており、寄せられた相談を関係する入居団体に紹介することもあるそうです。

 中間支援型ですから、「委託費」がその収入の大部分ですが、「行政に特に期待するものはない」という理念をお持ちのような印象を受けました。お金だけ出して口は出さない、ということはまずないでしょうから、至極もっともだと思えますが、それだけ力のある団体だから、ということもできそうです。
 
 誰か(行政等)を当てにしないで、必要なものは必要な人たちでどんどん作っていく。困ったことがあったら文句ばかり言っていないで、解決の方法を探してみる。もちろん行政の「壁」が立ち塞がっていることもありましょうが、まずはやってみる、始めてみることが問題解決の第一歩なのかもしれません。

 報告はまだ続く予定ですが今回はこの辺で。


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