豊島区の「子どもの権利条例(仮称)」のゆくえ 豊島区議会議員 水谷 泉
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2005 年 3 月 29 日    
豊島区の「子どもの権利条例(仮称)」のゆくえ
〜区民フォーラム〜
 昨晩、区民センターにて、「豊島区子どもの権利条例(仮称)」の区民フォーラムが開かれました。これは1年半に渡って検討していた会議が最終報告を区長に提出したことを受けての報告会でした。寒い雨の降る中、午後6時からの会でしたが、それはそれは盛況で座る場所もないほどでした。

 2時間のフォーラムでは、報告書に基づいての説明が主で、会場からの質問は途中の休憩時間に紙に書いて提出して、学識経験者または委員が、答える、という形でした。

 この検討会には、公募の区民が3名はいっていて、その方たちが中心となって、起草委員会を設け、条例文を作りました。 私も何度も傍聴してきまして、特に前文には大変良いものが出来ていると感心していました。

 ところが最近になって、議会内では大変な後ろ向きな意見が出てきています。 いわゆる「権利ばかりが主張されている」「権利とセットになっている義務のことが書かれていない」等々です。

 豊島区で子どもの権利条例を作ろう、というのはもう5年以上前に青少年問題協議会の答申で出されており、区長の基本構想にもあることです。組織改正をして担当課も出来ています。当初この条例は、今年の2定で上程される予定での検討会でしたが、ここへ来て、状況が変わってきました。

 私は、「権利と義務」はセットではないと思いますし、子どものことを発達段階であるけれど、ただ守られるだけの無能な存在とは考えていません。急いで実効性のないものを作るよりは、きちんと議論した方が良いとは思いますが、何だか最近の成り行きが不安でなりません。

 先日、皇太子が誕生日の記者会見であげた本「子どもが育つ魔法の言葉」(「ドロシー・ローノルト」)がこのところ大評判です。詩のように書かれている文章では、「○○のように育てられると○○になる」と、少々脅かされているような感じも受けますが、書かれていることの多くは、子どもをありのままの姿で認めようというものだと思います。この本が最初に書かれたのは1954年とのことですが、大変に示唆に富んでいて、現代の子育てにも充分に役立つと思います。

 子どもたちは未来を担う大事な存在でもあり、無限の可能性を持っています。その子どもたちが、自分自身を大事にし、お互いを大事にしながら育っていかれる豊島区、日本になって欲しいと思っています。


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