当事者主権ということ 豊島区議会議員 水谷 泉
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2006 年 1 月 29 日    
当事者主権ということ

 岩波新書に『当事者主権』(上野千鶴子・中西正司著)という本があります。これは、主に障がいのある人たちが、その立場からの視点でさまざまな問題を解決しようしていくときに、そこから進んで社会全体に関与していくしくみが必要、というような内容ですが、この考えは、私の、また生活者ネットワークが大事にしていこうとする姿勢と一致しています。

 昨日も実はそんな思いを一層強くするお話を聞きました。この間の議会に陳情を出した12歳の小学生に会ってきました。

 豊島区は財政難を少しでも改善するために、公共施設や用地を転用、貸付、売却、などで財産を切り売りしています。
 一方、国の方針で、放課後の小学生の居場所として小学校などを活用する施策(全児童クラブ)も進められています。これまで児童館で行っていた学童クラブは小学校やその付近での「全児童クラブ」で”その機能を維持する”ことで、区内の全ての児童館は”その看板を下ろす”ことは2003年度から始まっています。
 当初は、”児童館は看板を下ろしても、その場所は地域区民ひろばとして利用できる、乳幼児から高齢者まで多世代の交流が可能になる”という触れ込みでした。ところが、ごく最近になって利用できるとしていた児童館や「ことぶきの家」(高齢者施設)を転用、売却、という案が出され、それは寝耳に水、と地域では非常な驚きに包まれています。

 全児童クラブ「スキップ」のことや、児童館の廃止については、子ども達に説明をしているそうですが、地域区民ひろば構想の中の「スキップ」の位置づけについては、現段階では、子ども達への説明がなされていません。今年度中には、子どもを対象とした説明会が開かれるようですが、忙しい子ども達でもなるべく出席しやすいような場所や日程で開催されることを望みます。
 私は以前からどんなに小さな子どもであっても、きちんと意見を聞くべき、という主張をしています。小学生ともなれば自分の意見はきちんと言葉で表明もできます。
 国でも都でも、子どもを”次世代の担い手”と言っているのに、現実には子どもへの説明、また子どもの意見表明の機会を与えていない方針には、どうしても納得ができません。少なくなってしまった子どもを大事に育てたいと思うのですが、それには何が必要なのでしょうか。


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